【開催報告】THE STANDARD Module2 4期(2026年6月7日・8日)
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2026年6月7日(日)・8日(月)の2日間、大阪にて「THE STANDARD 2026」の第4回目(Module 4)を開催いたしました。
今回のメインテーマは、歯周治療における究極のティッシュマネジメントである『歯周組織再生療法(Periodontal Regenerative Therapy)』。 エムドゲイン(EMD)やFGF-2(リグロス)をはじめとする再生材料の生物学的特性を理解し、垂直性骨欠損や根分岐部病変に対して高い予知性をもって組織再建を達成するための、理論と臨床バイオロジーが融合した2日間となりました。
組織再生を成功へ導く「生物学的原則」と「診断・マテリアル選択の黄金律」
初日は、再生療法における治療結果を決定づける「術前診断」の講義からスタートしました。
単に骨欠損があるから再生材料を塗布するのではなく、欠損形態(1壁性〜3壁性骨欠損の分類)、隣在歯の解剖学的形態、そして患者個々の全身性・局所性リスクファクターを網羅的にプロファイリングする診断軸を提示いたしました。
・Space Making(欠損腔の維持と足場の確保)
・Wound Stability(フラップの安定と動揺防止)
これらの原則を臨床で具現化するために、MIST(Minimally Invasive Surgical Technique)やM-MISTに代表される低侵襲外科のコンセプト、そしてEMDとFGF-2(リグロス)の創傷治癒機転の違いに応じたマテリアルの使い分けについて、最新のエビデンスをベースに徹底的なディスカッションを行いました。
豚下顎骨を用いたハンズオン:超精密なフラップデザインと無張力縫合の体得
2日目は、講義で組み立てた診断・プランニングを「指先の技術」へと昇華させるため、豚下顎骨を用いた徹底的なマイクロサージェリー実習を実施いたしました。
再生療法の成否は、術後の「感染防御」と「一次閉鎖(Primary closure)の維持」に100%左右されます。コンマ数ミリのフラップの裂開や、縫合糸による組織の挫滅が、再建された組織を崩壊に導くからです。
受講生の先生方には、拡大鏡を覗き込みながら、以下の実践的ステップを何度も繰り返し、手指の感覚をアップデートしていただきました。
・乳頭を保存する切開: Papilla Preservation Flap(EPPF, MPPF)の臨床的な切開線のデザイン。
・フラップマネジメント: 再生材料を確実に被覆し、かつ血流を阻害しない全層弁の剥離。
・一次閉鎖: フラップをテンションフリーで閉鎖するための縫合。
「ただ術野を縫合するのではなく、『移植したバイオマテリアルを足場に歯周組織の再生を行う』」という、極めて高度な外科手技を、豚の下顎骨を使用することで学習していただく時間となりました。
妥協なき歯科医療の「世界標準(THE STANDARD)」へ
「THE STANDARD」が目指すのは、 「なぜその切開を加え、なぜその縫合を選択するのか」という、エビデンスに基づいた一貫性のある治療プロセスを確立することです。
今回のModule 4を経て、難しいケースの骨欠損形態に対し、「救える」という明確な技術を学んでいただいた受講生の姿勢に、私自身も非常に大きなエネルギーをいただきました。
次回、Module 5ではさらに一歩進んだアドバンスドな症例アプローチを深めていきます。高みを目指す先生方と共に、歯科界全体の水準をさらに引き上げ、共に、妥協のない臨床を追求していきましょう。







