REPORT

活動報告

【開催報告】イタリア研修(2)


第2回:手法の裏側にある「バイオロジー」と、マイクロスコープの真髄

1. 論文だけでは読み解けない「術式の背景にある思想」
 今回のフィレンツェ研修で最も大きな収穫だったのは、コルテリーニ先生が考案した術式の「背景にある思想」に直接触れられたことです。

 2. 「How to」の先にある、バイオロジーへの緻密な配慮
先生が提唱した切開法は、今や世界中の歯科医師が臨床に取り入れています。手法そのものは論文を読めば理解できますが、なぜその切開ラインなのか、なぜその位置にメスを入れるのかという「根拠」や、裏側にある緻密なバイオロジーへの配慮までは、活字だけではなかなか伝わってきません。

 3. 点と線がつながる瞬間、「本家」から学ぶ意義
これまで日本や米国でも再生療法を学ぶ機会は多々ありましたが、その多くは「やり方(How to)」の解説に留まっていました。今回、本家である先生から直接、重層的な理論背景とともに細部まで解説いただいたことで、点と線がつながるような感覚を覚えました。まさに「本物から学ぶ」ことの大切さを痛感した、非常に充実した時間となりました。

 4. 熟練の域に達したマイクロスコープの真の使い方
また、もう一つの大きなテーマがマイクロスコープの応用です。先生はかなり早い段階から再生療法に顕微鏡を取り入れており、その使いこなしは正に熟練の域に達しています。単に拡大して見るだけでなく、どのように術野を展開し、どのように精密な操作に繋げるのか。その具体的な活用法や、技術を習得するためのトレーニング方法に至るまで、余すところなく伝授いただきました。

5. 予知性を引き上げる「必須パートナー」としての視点
 顕微鏡を単なる「道具」としてではなく、再生療法の予知性を引き上げるための「必須のパートナー」として捉える視点は、私にとっても新たな発見の連続でした。ここで得た最新の知見と、先生の徹底したこだわりは、私が主催する「THE STANDARD」のコースにも存分に活かしていきたいと考えています。

6. 技術を超えた「一期一会」の締めくくりへ
 さて、研修での学びは診療室の中だけには留まりませんでした。最終回となる次回は、フィレンツェの美しい夕暮れの中で行われた、コルテリーニ先生とのより深い交流のひとときについてお伝えします。技術を超えた「一期一会」の出会いが、私たちの心に何を刻んだのか。その締めくくりのエピソードを綴りたいと思います。

Recent Activity Report